ホテルの始まりはフリーペーパーだった
トリップショットホテルズ・コザのプロデューサーの島袋です。
地元沖縄市コザの魅力を伝えたいという思いから生まれたトリップショットホテルズ・コザ。
みなさんの地元でも様々な魅力の発信を行なっていると思いますが、僕が行なった方法は「魅力の見える化」でした。
というのも、僕自身が写真業界の出身で、フリーペーパーを制作する仕事に携わってきたからです。
前職は二階堂ふみや黒島結菜を輩出した「沖縄美少女図鑑」という写真集スタイルのフリーペーパーを制作する会社を運営。そこは「COOL LOCAL(地元をカッコよく)」というコンセプトで他にもフリーペーパーを制作していました。
今と全く違う10年前のメディア事情
2000年代〜2010年代はユーチューバーやインスタグラマーといった言葉もない頃です。
その頃のフリーペーパーは新聞、ラジオ、テレビに次ぐ第4のメディアとして注目されていて、僕らが提供していたフリーペーパーは、今思うと現在活躍しているユーチューバーのようなものでした。
僕は結婚を機に独立するのですが、前職で培ったノウハウで、地元沖縄市コザの魅力を発信する事を生業にすることにしました。
沖縄ローカルも観光とは縁遠いものだった
現在の会社を、妻とプロデューサー神山繁(シゲさん)と共に立ち上げた際に掲げた目標は「沖縄市の観光地化」でした。
会社を設立した2013年当時の沖縄は観光バブル前夜で、沖縄観光といえば恩納村を中心としたリゾート型観光か、南部戦跡をめぐる戦後学習が主流。エアビーも日本に認知されてなく、民泊という言葉もありませんでした。
そんな中でしたが、妻が観光業の出身という事もあり、沖縄市の魅力を観光価値にして県外へ、観光客へ届けようと考えました。
それは、前回のブログでもお伝えしていますが、僕自身東京から戻ってきた際に、沖縄市コザの異国情緒のある魅力を再確認したからです。
「旅を撮る」それがトリップショットの由来
そこで誕生したのが「トリップショット」という写真集スタイルのフリーペーパー。
「トリップ(旅)をショット(撮る)」というネーミングどおり、観光地化されていない沖縄の魅力を、旅人目線で写真におさめ、それを冊子にしました。
タウン誌的な情報ベースのアプローチではなく、ローカルの魅力を写真にして、まず視覚に訴えようと考えたのです。
そう、トリップショットホテルズのプロジェクトは、フリーペーパーから始まったのです。
今でこそYouTubeやインスタなど視覚に訴える情報発信は主流ですが、2013年当時は文字情報がほとんどないビジュアル重視の冊子は珍しかったのではないでしょうか。
しかし、昨今の視覚メディアの興隆を見てもわかるように、僕が選んだ「ローカルの魅力を見える化する」という方法は間違ってなかったと思います。
今では、YouTube、インスタ、TikTok等で、誰もが魅力を見える化して発信できます。僕もフリーペーパーではなく主軸をそこに置いて魅力の発信を行なっています。
みなさんも、ぜひ地元の魅力を見える化して発信してみてください。