沖縄市コザとは！？その魅力を解説【2024年版】

沖縄県本島中部に位置する沖縄市コザは、米軍基地の門前町として成り立ち、海も無いので、リゾート地とはかけ離れたイメージです。

一般的な観光ルートからは外れがちなコザですが、アメリカと地元の文化が混在した独特の文化や景観を楽しむことできます。

多国籍料理や地元の居酒屋カルチャーを味わえる夜の街としても注目され、市内外から多くの飲食客が集まっています。

また、音楽、エイサー、プロスポーツなどのエンタメも盛んで、従来の観光とは違った魅力に惹かれ多くの県外客も訪れています。

沖縄市とは

沖縄市は沖縄本島中部に位置する県下第二の市。
那覇空港から車で40〜50分ほどの距離にあり、二つの高速道路I.Cを擁し交通の便が良いです。

米軍嘉手納基地に隣接しているためアメリカ文化や多国籍文化の影響を強く受けており、他の沖縄県内の市町村とは異なる独特の文化や風景が見られます。

コザは沖縄市の一部エリア

「コザ」という呼び名は、1974年に沖縄市となる以前の、美里村と合併したコザ市に由来しています。

現在はコザという実際の地名はありませんが、沖縄市の中心市街地を指す愛称として親しまれています。

1960年代のコザの街

沖縄市の誕生

現在の沖縄市は、1974年に「コザ市」と「美里村」が合併して誕生。コザは、戦前から存在していた地域ですが、その名前が広く知られるようになったのは、第二次世界大戦後、米軍基地の門前町として急速に発展したためです。

1970年代のコザの街

戦後の米軍統治とコザの発展

第二次世界大戦後、コザはアメリカ統治下の米軍基地の周辺都市として急成長しました。基地周辺には、米兵向けの飲食店や商店、娯楽施設が次々と立ち上がり、コザは「アメリカタウン」として知られるようになります。

この時期、コザは異文化交流の場で、米兵と地元民との接触によって音楽をはじめとした文化的影響を受けました。特に「コザ・ロック」と呼ばれる沖縄の音楽シーンは、アメリカのロックやブルースの影響を強く受けて独自の発展を遂げました。

ライブハウス「JET」

音楽のまち

沖縄市コザは「音楽のまち」として、ロックや民謡の文化が根付いています。戦後のアメリカ軍基地の影響が大きく、そこから育まれた多様な音楽スタイルが現在に至るまで地域のアイデンティティとなっています。

今でもライブハウスやバーが存在し、地元のミュージシャンや全国から訪れるアーティストたちがライブを行っています。

沖縄全島エイサーまつり

エイサーのまち

エイサーは、旧盆の時期に行われる伝統的な踊りで、沖縄の先祖供養の一環として発展。特に沖縄市では、エイサーが地元の若者たちに深く根付いており、地域の誇りとして受け継がれています。
沖縄市で毎年開催される「沖縄全島エイサーまつり」は集大成ともいえる大規模なイベントです。観客はエイサーの多様な表現や迫力を楽しむことができます。

沖縄アリーナ

スポーツコンデンションシティ

沖縄市は1996年にスポーツコンベンションシティ宣言を行ない、多くのスポーツ施設が整備されています。これらの施設を拠点にプロスポーツチーム「琉球ゴールデンキングス」「FC琉球」が沖縄市をホームとし、「広島カープ」がキャンプ地として利用しています。
各スポーツ共、シーズンになると多くのファンが応援に訪れます。

夜の沖縄市コザの商店街

個性的な飲み屋が並ぶ飲食店街として注目

沖縄市コザ（沖縄市中心市街地）は、米軍基地に隣接していることもあり、アメリカと沖縄の文化が融合した独特の雰囲気を持っています。特に夜の飲食店街は、多彩なカルチャーが交差する場所として地元の人々や観光客に人気。ここでは音楽や多国籍料理、そして地元の居酒屋文化が融合しており、夜になると活気にあふれます。

コザの個性的な商店街

コザの中心市街地は、複数の商店街で成り立っています。それぞれ個性があり、通りごとにコザの街を楽しむのもおすすめです。

現在のコザは、米軍の影響が残る一方で、沖縄固有の文化や歴史を大切にしながら、新しい世代のクリエイターやアーティストによって再び注目されるようになっています。多文化が混在する街として、地元住民だけでなく観光客にとっても魅力的なスポットとなっています。